金継ぎなどの工程紹介


金継ぎをはじめ銀継ぎプラチナ継ぎなど陶磁器の修理の工程はどれも同じような工程で進めていきます。

 

修理の工程数は大きく分けて、 接着、錆漆付け、漆の塗りこみ、そして仕上げの金や銀などの粉を蒔く。

この4工程からなります。

私は特に気を使うのは接着です。ずれて付けてしまうと後戻りが出来ないためです。ガラスなどは一部接着剤を使い工程が少し違います。

このページは一番簡単な消し粉を使い磁器の器で工程を簡単に紹介したいと思います。


工程1 接着

左が小麦粉 右が生漆
左が小麦粉 右が生漆

写真は麦漆の材料です。麦漆は小麦粉と漆と水で出来ています。

それらをよく混ぜ合わせると粘り気のあるガムのような漆が出来ます。その漆を接着面に塗り欠片がずれないように接着します。

 



工程2 錆漆付け

錆漆を付けた器
下地の工程に使われる錆漆

錆付けは欠けた部分などを埋める工程です。使う漆は錆漆と言い漆器の下地に主に使われる粘土状の漆です。欠片が無い場合でもこの漆で盛り上げて成型出来ます。金継ぎの工程の中で一番時間がかかります。



工程3 漆の塗りこみ

錆漆で欠けた部分などを埋め、錆漆が十分乾いたら耐水ペーパーで水研ぎをして表面を整えます、その後右の写真の様に色漆を錆漆の面の上に塗ります。金継ぎの場合は黄色、銀継ぎは白漆など塗り色を変えます。



工程4 粉蒔き

仕上げの工程です。塗り込みの漆が乾いた後もう一度同じ面に薄く漆を塗ります。そして粉を素早く蒔きます。その後真綿で軽く金の表面を軽くこすり漆と粉を密着させ完成です。銀、スズ、プラチナも同じように蒔きます。



補足  すべての修理方法は工程3までは同じです。丸粉を使った磨き仕上げは金属の粉を研磨しつやを出す工程が続きます。また溜継など漆を塗った状態で仕上げる場合は、工程4で塗る漆を厚めに塗りきれいに仕上げます。